住商インターン 活動日記 沙紀①

住友商事 東日本再生ユースチャレンジ・プログラム 2014インターンシップの沙紀です。

6月29日に入校式があり、それから約1か月活動してきました。その中で7月26日スローフード福島を取材してきましたので、その紹介をしたいと思います。私は普段ふくしま市民活動サポートセンターの室内での活動が多いので、少し緊張するとともに非常にわくわくした気持ちで取材をさせていただきました。

スローフード福島は、スローフード理念を受け継ぐ形で、私たちの地元である福島でも地元に根づいている食文化を広く伝えていく活動を志向して設立されたNPOです。今回の取材では、スローフード福島で行われた中島デコさんの講演をお聞きしてきました。スローフードとは、簡潔に言えばファストフードに対抗した自給自足・地産地消を目指す運動ということができますが、私はそれまでこの言葉の意味さえよく知りませんでした。そのため、デコさんの講演では終始強い刺激を受けることができ、中でも特に印象深かった言葉が2つありました。

1つ目は、自然を慈しみ「丁寧に生きる」です。
この言葉を聞き、普段の生活の中で自分はどれだけ自然と関わり「生きる」ことに真剣に向き合っているかを振り返ってみると、ハッとさせられるものがありました。私は自宅と大学の往復の中で空を見上げることすらも少なくなり、真剣に講義を受けていてもなんとなく毎日が単調に感じ、幸せを幸せと感じることなく適当に過ごしていたように思います。デコさんやスローフード運動に参加している方々は食を通して自分の生き方と向き合っていることを知り、それなら自分は大学生活の中でどうすれば丁寧に生きていくことが出来るのだろうかと考えさせられました。

そして2つ目は、「初めて見るものは本物であって欲しい」という言葉です。
私たちが初めて目にするものの殆どは、もしかすると本物よりもテレビなどの媒体を経由することの方が多いのかもしれません。それが普通となり、画面を通したものがいつしか「本物」になってしまっていた私には、デコさんのこの言葉が衝撃でした。テレビやパソコン、携帯などのメディアが発達した現代では、人との関わりさえも画面を通すことが急激に増えたように思います。直接見て触れて感じることから得られるものはきっと、画面を通すよりも何十倍何百倍も多いはずなのに、普段の生活ではそれさえも忘れてしまっていたことに気づき、改め自分の生活・生き方を見直したいと思いました。

この取材を通して大学の講義や室内でのインターン活動では触れることのできない考え方や生き方等に触れ、新しい発見が数多くありました。9ヶ月間のインターンシップの活動はまだ始まったばかりなので、これからもこういった経験をどんどんしていき、自分の成長に繋げられたらと思います。

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